中日・京田とDeNA・砂田の電撃トレード成立 両球団発表、中日はわずか4日で2件

中日・京田陽太(左)とDeNA・砂田毅樹【写真:荒川祐史、町田利衣】
中日・京田陽太(左)とDeNA・砂田毅樹【写真:荒川祐史、町田利衣】

京田は1年目から不動の遊撃レギュラーも…今季は自己ワースト43試合どまり

 中日・京田陽太内野手とDeNA・砂田毅樹投手の交換トレードが成立したと、両球団が18日に発表した。DeNAにとってはセンターラインの厚みを増し、中日は今季不足した左の中継ぎ要員を手に入れた。15日に楽天に移籍となった阿部寿樹内野手に続き、立浪和義監督はわずか4日で2件のトレードを成立させた。

 京田は2016年のドラフト2位で日大から中日に入団。1年目の2017年に球団の新人最多記録を更新する149安打を放ち、新人王に輝いた。不動の遊撃手として安定感も年々向上。データでの守備貢献度では、ゴールデングラブ賞5度の巨人・坂本勇人を上回る数値を出した年もあった。

 ただ、近年は課題の打撃で苦戦。今季は開幕スタメンで迎えたものの、5月4日のDeNA戦(横浜スタジアム)での拙守が立浪監督の逆鱗に触れ、試合中に名古屋へ“強制送還”されて2軍落ち。6月に再昇格を果たしたものの、1軍と2軍の行き来が続き、43試合で打率.172、3本塁打、8打点に終わっていた。くすぶる現状に、球団は放出を決断。心機一転、新天地で出直す。

 砂田は2013年の育成ドラフト1位で秋田・明桜高(現ノースアジア大明桜高)からDeNAに入団。2年目の2015年に支配下を勝ち取った。2017年には中継ぎとして70試合に登板し、0勝2敗24ホールド、防御率3.61をマーク。2021年にも58試合登板でフル回転したが、今季は15試合登板にとどまっていた。

 今季中日のブルペン陣は安定感を見せたが、左腕が不足。2020年に最優秀中継ぎに輝いた福敬登投手は、先月に国指定の難病「黄色靱帯骨化症」の手術を受けた。今季は先発に挑戦した岡田俊哉投手らもいるが手薄感は否めず、貴重な左腕リリーバーの補強となった。

 対するDeNAの遊撃には、2019年ドラフト1位の20歳・森敬斗内野手やベテランの大和内野手らがいる。京田は新天地で打撃改善に着手しながら、定位置奪取に挑むことになる。

 両選手のコメントは以下の通り。

○京田
「6年間という短い間でしたが、1年目から試合に使っていただき、また選手会長までやらせていただき、中日ドラゴンズには感謝しかありません。今後はセリーグ同士なので、試合をする機会がありますが、これからもあたたかいご声援をよろしくお願いします。活躍することが皆様に対して、恩返しになると思いますので、これからも頑張ります」

○砂田
「このたび、中日ドラゴンズに移籍することになりました。ベイスターズで9年間プレーさせていただき、思うような結果が出せなかったですが、ベイスターズに恩を返すつもりで中日ドラゴンズでもう一度活躍し、頑張っている姿をファンの方々に見ていただけたらと思います。9年間ありがとうございました」

(Full-Count編集部)

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