京田は中日にいても「復活は難しかった」 専門家がポイントに挙げる指導者の違い

DeNAへのトレード移籍が決まった中日・京田陽太【写真:小西亮】
DeNAへのトレード移籍が決まった中日・京田陽太【写真:小西亮】

今季の京田は2軍落ちも経験し43試合で打率.172、3本塁打、8打点

 今季、6年ぶりの最下位に終わった中日が“大改革”を断行中。18日には京田陽太内野手とDeNA・砂田毅樹投手の交換トレードを発表した。2017年セ・リーグ新人王はDeNAで輝きを取り戻せるのか? オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「間違いなく京田にとってはプラスになる」と、復活に太鼓判を押している。

 京田はルーキーだった2017年に球団の新人最多記録を更新する149安打を放ち、新人王を受賞。その後も不動の遊撃手として活躍したが、近年は打撃で苦戦し今シーズンは2軍落ちも経験するなど43試合で打率.172、3本塁打、8打点に終わっていた。

 今回のトレードについて新井氏は「環境が変わるのは京田にとって間違いなくプラスになる。28歳の年齢は経験を積んで自分の考えも持っている、一番伸びる時期。近年の内容を見ていると、中日側としても“先入観”を持っている。このまま在籍しても復活は難しかったと思います」と語る。

 新井氏は1985年に南海から近鉄へのトレードを経験している。34歳とベテランの域に差し掛かっていたが、新天地では中西太氏の指導もあり復活。1987年には打率.366で首位打者を獲得し、最終的に2038安打を放った。

「私の場合は中西さんから『相手の球の力を利用して打ちなさい』というアドバイスがハマった。指導者の伝え方と、受け手側が上手く合わないといけない。そうでなければ選手が理解し結果を残すことは難しい。今年の京田を見ると“間”の取り方が、違った方向にいき、打撃のリズムがなかったようにみえました」

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