170キロ右腕が“13秒間の沈黙” 「さっさと打席に入れ」無言の圧力→爆速球に衝撃

テネシー大時代のベン・ジョイス【写真:Getty Images】
テネシー大時代のベン・ジョイス【写真:Getty Images】

ジョイスは投球の体勢を崩さず打者を待ち、170キロを投じた

 今夏のドラフトでエンゼルスに3巡目(全体89位)指名されたベン・ジョイス投手は、テネシー大時代に105.5マイル(約169.8キロ)の剛球を投じて度肝を抜いた。その速球もさることながら、マウンドさばきも話題になっている。打者が打席を外している間も投球準備の体勢を崩さず、13秒間の静止。静寂の時を経て、放たれた剛球に「105マイルは速い。本当に速い」と驚きの声が上がり、エンゼルスのファンは「我らの未来のクローザー」と期待の声を寄せている。

 ミシシッピ州立大戦に登板したジョイス。打者は打席を外して一呼吸置いているが、ジョイスは微動だにしない。打者が打席に入り直し、サイン交換してから投じた高め剛球に打者はハーフスイング。球審はストライクをコールしている。ピッチングニンジャの愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏は「2022年ピッチングニンジャの『さっさと打席に入れ』賞。勝者はベン・ジョイス。彼はまだかまだかと待ちながら、105マイルの球を投じた」と記して動画を投稿している。

 堂々としたマウンドさばきと剛球にファンは驚嘆。「メジャーで投げる姿を早く見たい」「エンゼルスにいることを誇りに思う」「105マイルは想像もつかない」「最もクールな投球術かも」とコメントしている。今季はエンゼルス傘下2Aで13試合に投げて防御率2.08。13回を投げて20三振を奪った。来季はメジャーでその姿が見られるか。

【実際の映像】打席外す打者に無言の圧力 170キロ右腕の直後の剛球は「最もクールな投球術」

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