“3冠左腕”は戦力外…苦しむ「BIG4」 中継ぎエースに成長も…2016年U-18代表の明暗
燕寺島が引退表明…18人中12人がプロ入りも3人がNPBを去った
ヤクルトの寺島成輝投手が今季限りでの現役引退を表明した。履正社時代には「高校BIG4」と呼ばれ、2016年にはU-18代表で「第11回 BFA U18アジア選手権」に出場して最優秀投手、最優秀防御率、ベストナイン(左投手)の“3冠”に輝いた。大会には18人が出場。後に12人がNPB入りを果たしているが、彼らのその後はどうなっているのだろうか。
投手は8人全員がプロ入りした。寺島とともに「高校BIG4」だったのが藤平尚真(楽天)、今井達也(西武)、高橋昂也(広島)。藤平はルーキーイヤーから3勝をマーク。その後は苦しんだが、今季は4シーズンぶりの白星を挙げた。今井は昨季キャリアハイの8勝を挙げたが、今季は開幕直前の故障で出遅れ9試合の登板で5勝1敗だった。高橋昂は2018年にプロ初勝利も2019年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、2021年に復帰。今季はウエスタン・リーグで12試合に登板した。
ほかに藤嶋健人(中日)は50試合の登板で10ホールド、堀瑞輝(日本ハム)は41試合の登板で11ホールドながら、昨季は60試合で39ホールドと主戦級の働きを見せる。早大を経た早川隆久(楽天)は1年目から9勝を挙げ、今季は5勝9敗だった。なお島孝明(ロッテ)はドラフト3位で入団も、1軍出場なくわずか3年でユニホームを脱いだ。
さらにもう1人、内野手だった入江大生(DeNA)は明大で投手に本格転向し、2020年ドラフト1位で入団。今季57試合登板と飛躍した。同大会で首位打者だった松尾大河(DeNA)もドラフト3位でプロ入りしたが、1軍出場なく2019年限りでNPBを去った。
外野手は鈴木将平(西武)が今季自己最多の58試合に出場して打率.250。「1番・中堅」で開幕スタメンをつかんだが定着することはできなかった。同大会では2大会ぶり5度目の優勝を果たした侍ジャパン。歓喜を味わったメンバーたちは、様々な道を歩んでいる。
(Full-Count編集部)