攻守の指標が低評価、さらに大黒柱が流出… DeNAの“泣き所”で高卒ドラ1が大抜擢?

DeNA時代の嶺井博希【写真:中戸川知世】
DeNA時代の嶺井博希【写真:中戸川知世】

今季戸柱は57試合、伊藤は36試合出場…ドラ1松尾の抜擢も現実味

 今季国内フリーエージェント(FA)権を取得したDeNA嶺井博希捕手はソフトバンクへの移籍を決断した。今季捕手としてチーム最多の90試合に出場した嶺井の流出はチームにとって大きな痛手だろう。来季はどのような体制で戦うのだろうか。

 今季、嶺井に次いで捕手で出場が多かったのは戸柱恭孝の57試合。伊藤光の36試合、山本祐大の17試合、益子京右の1試合と続く。先発マスクは嶺井が74、戸柱が32、伊藤が25試合、山本が12試合。嶺井が50%強を占めた。

 セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照すると、DeNAは捕手が“泣き所”の一つ。捕手の守備による貢献を示す「catcher defense」では、5位で-0.5(1位は阪神の4.4、最下位は広島の-6.7)。打撃による得点貢献を表す「wRAA(weighted Runs Above Average)」は、-14.5でリーグ5位(1位は広島とヤクルトの5.0、最下位は阪神の-21.7)となっている。

 嶺井が流出し、29歳の高城俊人が戦力外となったDeNA捕手陣。現状登録されている支配下は戸柱、伊藤、山本、益子、東妻純平の5人で、育成は東出直也の1人で、先月のドラフトでは1位で松尾汐恩(大阪桐蔭高)、育成1位で上甲凌大(四国IL愛媛)を指名した。

 今年のロッテが高卒ドラ1の松川虎生を積極起用したように、松尾を早い段階で1軍起用したり、今後新たな補強を敢行したりする可能性があるのか。どのような体制で2023年シーズンを戦うのか注目される。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY