70年代唯一の100本超ゼロ、1学年上は406本も… 79年世代の苦闘、育たなかった長距離砲

ヤクルト・石川雅規(左)とロッテ時代の細川亨【写真:荒川祐史】
ヤクルト・石川雅規(左)とロッテ時代の細川亨【写真:荒川祐史】

最多本塁打は細川亨の84本、最多安打は平野恵一で1184本

 ヤクルトの石川雅規投手は現役21年目の今季、16登板で6勝4敗、防御率4.50と健在ぶりを示した。1980年1月22日生まれの42歳。同学年の“1979年世代”では、オリックス能見篤史投手が今季限りで引退したため、最後の現役選手となる。ここでは1979年世代の選手を回顧。野手はやや寂しい成績となっている。

 身長167センチの“小さな巨人”石川は2001年ドラフト自由枠でヤクルトへ。2002年に新人王に輝くなど通算11度の2桁勝利、デビューから21年連続勝利をマークし、通算183勝180敗、防御率3.88を記録している。能見は2004年ドラフト自由枠で阪神へ。オリックスと2球団で通算104勝、57ホールドをマークした。

 阪神に入団した井川慶投手は2003年に20勝をあげて最多勝。MVPと沢村賞を受賞した。メジャーに挑戦後オリックスでプレーし、NPB通算93勝をあげた。ヤクルトに入団した五十嵐亮太投手は救援で活躍。NPBで70セーブ、163ホールドをマークした他、メジャーで3年間プレーした。西武とソフトバンクでプレーした帆足和幸投手は通算90勝をあげた。

 このように名だたる投手が顔を揃えるが、野手に目を転じるとやや渋い。“最多安打”は平野恵一内野手の1184本。東海大から2001年ドラフト自由枠でオリックスに入団し、移籍した阪神で2010年に172安打でリーグ2位の打率.350、翌年も160安打をマークした。

 本塁打は細川亨捕手の84本がトップ。西武、ソフトバンク、楽天、ロッテとパ4球団で計19年間、1428試合に出場した。続くのは広島一筋19年間プレーした石原慶幸捕手で66本塁打。1022安打も平野に次いで”世代2位”だ。本塁打で続くのは中日、ソフトバンクでプレーした田上秀則捕手で50本。2009年には26本塁打でパの捕手でベストナインに輝いている。

“前後”の1978年世代では阿部慎之助捕手が406本塁打、1980年世代では村田修一内野手が360本をマークして1位。1970年世代以降を見ても、トップは1996年世代まで3桁に到達。2世代を置いて高校5年目、大卒1年目にあたる1999年世代は村上宗隆内野手が既に160本を放っており、1979年世代の少なさが際立っている。

(Full-Count編集部)

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