迫る世代交代…支配下指名6人中、5人が投手 楽天の浮沈の鍵握るルーキーたち

25歳のドラ2小孫「4度目の正直で入団できてうれしく思う」

 小孫は社会人3年目の右腕で25歳。石川・遊学館高3年時、創価大4年時、昨年と3度にわたって、プロ入りを希望しながら指名されなかった。「4度目の正直でプロに入団することができて、本当にうれしく思います」と感激の面持ちだが、じっくり体力づくりをしている余裕はないのも確か。

「自分は社会人で3年を経てきたので、プロ1年目から活躍して球団の力になりたい」と覚悟を決め、来季の目標も「先発なら、もちろん2桁勝利。先発ローテーションを守れるように頑張りたい」と具体的だ。

 一方、昨年のドラフト上位3人のうち、1位の吉野創士外野手と3位の前田銀治外野手は、成長途上の高卒とあって、プロ1年目の今季は1軍出場なしに終わった。2位の安田悠馬捕手はキャンプ、オープン戦でパワフルな打撃を猛アピールし、開幕スタメンマスクを勝ち取ったものの、4月1日に新型コロナウイルス感染が発表され、左手人さし指の負傷もあって、1軍では5試合出場に終わった。

 3人とも2軍でキャリアを積んでおり、来季以降への期待は高い。今年1シーズンかけて仕込んだ期待株と、即戦力ルーキーが力を発揮し、10年ぶりのリーグ優勝&日本一に近づけるか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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