DeNAエースは「いい匂いがした」 ルーキーうっとり…受け取った“厳しいエール”
今永は新入団選手記者発表に登壇し、新人選手からの質問に答えた
DeNAは27日、横浜市内のホテルで新入団選手記者発表会を行った。10選手が抱負などを述べた後には、選手会長の今永昇太投手が登壇。ルーキーたちの質問に答えながら「自分の感性を大事に」などと金言を送った。
選手会長の今永が現れると、10人の表情は一気に引き締まった。今永が来るのを知ったのはこの日の朝というサプライズだったが、球界を代表する左腕を目の前に、聞きたいことはたくさんあった。
まずはドラフト1位の松尾汐恩捕手と同2位の吉野光樹投手が「1年目に大事にしていたこと」を質問。今永は「自分の感性を大事にするというところで、遅かれ早かれ、プロ野球の世界に入れば必ず壁にぶち当たるときがくる。その中でもまずは自分の感性を大事にして、自分で壁を乗り越える努力をする。それでもちょっと難しいなと思ったときはコーチだったりほかの選手だったりに聞いてやればいいのかな」とアドバイスした。
隣で聞いていた三浦大輔監督も「壁にぶち当たらない選手はいない。甘えることも必要ですが、まず自分で考えるというのが一番大事かなと思うので、非常にいい言葉だと思うし大事にしてもらいたい」とうなずいていた。
今永はほかにも、マウンドで意識していることについて「点を取られることは仕方ないが、取られた後の方が大事。取られた後のことを客観視して投げる」、嫌な打者に「ポイントが近くて線ではなく面で打つ打者」、いい捕手に「技術も大事だと思うんですけど、色んな投手の適性を分かっていて言葉遣いとか表現とか投手によって自分を変えらる捕手であればあるほどいい捕手だなと思います」など次々と助言を送っていった。
吉野は「凄いいい匂いがして、スーツ姿が格好良かったです」と笑いながら「これだけ成績を残されている方が言っていることなので」と感銘を受けた様子。プロの舞台に飛び込むにあたって、この上ない貴重な時間となった。
(町田利衣 / Rie Machida)