14年473億円契約なのに定位置剥奪? 薬物違反で出停中…タティスJr.の代役で大物補強へ
パドレスが、FAのザンダー・ボガーツ内野手の獲得に興味を示している
パドレスが、レッドソックスからFAとなっているザンダー・ボガーツ内野手の獲得に興味を示していると、MLBネットワークの敏腕記者ジョン・ヘイマン氏が伝えている。パドレスの遊撃手には、14年3億4000万ドル(約473億円)契約の3年目を迎えるフェルナンド・タティスJr.内野手と、キム・ハソン内野手が控えており、ボガーツとの大型契約が実現すれば、贅沢すぎるポジション争いが勃発しそうだ。
タティスJr.は2021年の開幕前に14年3億4000万ドルで契約延長。しかし今季は、MLBの共同薬物防止・治療プログラムに違反するパフォーマンス向上薬であるクロステボルの検査で陽性反応を示し、8月12日に無給での80試合出場停止処分を受けた。今季はキム・ハソンが150試合で打率.251、11本塁打、12盗塁の好成績で穴を埋めたが、来季にも20試合の出場停止を残している。
ヘイマン氏は「クラブハウスに強いリーダーシップを求めているパドレスもボガーツに関心を示している」と伝えている。再契約を目指すレッドソックスの他に、正遊撃手を探すフィリーズ、カルロス・コレア内野手が流出した場合に備えているツインズなども興味を示しているという。また、ボガーツはここ5年間のwRC+(打撃での得点貢献)は134で、この期間で2000打席以上に立ったすべての遊撃手でトップであると紹介している。
もしボガーツの獲得に成功し、正遊撃手の座を勝ち取ればタティスJr.は外野または一塁に回されることになるだろう。ボガーツが二塁に回る可能性もあるが、ジェイク・クロネンワース内野手も簡単には定位置を譲らないはずだ。とはいえ、タティスJr.の禁止薬物違反騒動が、今オフのFA市場にまで影響を及ぼすことになりそうだ。
(Full-Count編集部)