420億円級ジャッジ獲得への布石に？　名門球団の日本人投手獲りに思惑「非常に重要」

千賀滉大の獲得が「ジャッジを自分たちを選ぶように気を引けるかも」

　ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀滉大投手の獲得が超大物獲りの布石になる？　MLB公式サイトはジャイアンツが千賀とアーロン・ジャッジ外野手（ヤンキースFA）のダブル獲得を目指していると報道。NPB通算87勝右腕を取り巻く争奪戦の動向を伝えている。

　81勝81敗でナ・リーグ西地区3位だったジャイアンツは主戦左腕カルロス・ロドンがFAに。千賀獲得は「ロドンがFA流出した場合の衝撃を和らげる存在になる」と指摘した。ただ、それだけではないようだ。ジャッジについてはヤンキース、ドジャースなどと激しい争奪戦となっている。「最大の標的であるジャッジが自分たちを選ぶように気を引けるかもしれない」。千賀獲得は、来季への“本気度”を伝えるための好材料になると言及している。

　ジャッジ獲得には3億ドル（約416億5000万円）に近いオファーを提示する必要があるとも指摘されている。ただ、おカネだけでは他球団との差をなかなか生み出せない。MLBネットワークのジョン・モロシ記者も「ジャイアンツがジャッジと契約するには、ジャッジとの契約を補強の集大成とするのではなく、最初の大きな一歩にしなければならない。そこでコウダイ・センガの名前が非常に重要になる。ロースター構築のためだけでなく、ジャッジをカリフォルニアに連れ戻す売り文句の最後の要素として」と語っている。

　千賀については、ヤンキース、メッツ、パドレス、カブス、レッドソックスを含めた複数球団が関心を示している。ジャイアンツは本拠地オラクル・パークのスコアボードに千賀を映し出すなど積極的だが、MLB公式サイトは「チームに加えるのは容易ではないだろう」との見通しを示した。激しさの増す千賀争奪戦。果たしてどんな決着を迎えるのだろうか。

（Full-Count編集部）