「土を踏んだだけで最高でした」 パラボールで実現…中3男子が下りた”初のグラウンド”

「第2回パラボールフェスタ」に参加した千葉・柏市立逆井中の特別支援学級に所属する星創大くん(3年)【写真:川村虎大】
「第2回パラボールフェスタ」に参加した千葉・柏市立逆井中の特別支援学級に所属する星創大くん(3年)【写真:川村虎大】

参加提案の磯岡校長「大人と触れ合う機会を作ることが社会に出たときに役に立つ」

 パラボールとはパラリンピックのパラと、ティーボールを合わせた造語。今回のイベント参加したチームには事前に協会からスポンジバットとスポンジボールがプレゼントされていた。星くんは体育の授業で「めちゃくちゃ力を入れて練習しました」。時には、フォームが崩れてしまったこともあったが、徐々にボールとバットの位置感覚もつかめるようになった。

 そんな星君の姿を見て、磯岡校長も安堵の表情を浮かべていた。もともと、磯岡校長が少年軟式野球国際交流協会(IBA-boys)の理事を務めていたことから今回の話を聞き参加を決めた。

 星くんら参加した生徒が世代を超えてボールを追いかけていく姿に「安心しました。少しでも大人と触れ合う機会を作ることが社会に出たときに役に立つだろうと思いました」と喜んだ。

 星くんも「中学は卒業しますが、来年ももう一度出たいです!」と意気込む。初めて見たグラウンドからの景色。オレンジのボールを追った1日は、将来にもかけがえのないものになる。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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