エ軍元有望株が“お払い箱”危機 新打撃コーチが語る再生ポイント「少しのタイミング」
テームズ新打撃コーチにかかるアデル再生「まずは何より運動能力を発揮して」
大谷翔平投手が所属するエンゼルスは今季73勝89敗で地区3位に終わり、8年連続でポストシーズン進出を逃した。打撃不振でチーム623得点はメジャー25位。メジャー最多だった1539三振はメジャー記録にも57三振に迫るという散々たる結果だった。今季マーリンズコーチだったマーカス・テームズ氏が打撃コーチに就任した。米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者は、テームズ新打撃コーチにインタビューを敢行した。
大谷翔平、トラウトのMVPコンビがいても勝てない。若手有望株が育ってこないのも一因だった。その象徴がジョー・アデル外野手。メジャー全体でもトップクラスのプロスペクトと期待されたが、今季は88試合出場、打率.224、8本塁打、27打点と低迷。テームズ打撃コーチは「もう少し彼のことを知る必要がある。まだ(彼の打撃を改善する)秘訣をすべて明かすことはできない」としつつも、高い評価を口にした。
「まず彼には何より運動能力を発揮してほしい。(打撃の)タイミングが少しずれているかもしれない。才能ある若手だから、その才能をもっといかせれば、チームを大いに助ける存在になる」
今オフに通算157本塁打のハンター・レンフロー外野手をブルワーズからトレード獲得。メジャー枠は2016年ドラフト1巡目(全体1位)でフィリーズ入りした逸材、ミッキー・モニアック外野手らとの争いとなる。スプリングトレーニングからアピールは欠かせない。
ヤンキース、タイガースなどで10年間プレーした現役時代に通算450安打、115本塁打を記録。トラウト、大谷には“コーチ役”としても期待する。「私は常にベテラン選手には助けてもらうタイプ。マイクやショウヘイとはまだ話せてもいない。まずは彼らのことを知りたい。話すのが好きではない選手もいるので、あまり踏み込み過ぎたくもない。まずは信頼関係を築くことから。彼らは言葉を発さなくてもチームを引っ張っていける。彼らの準備やプレーを見るだけでも(他選手の)役に立つ」と謙虚に語る。新米コーチには打線再生の期待がかかる。
(Full-Count編集部)