ロッテ藤原、阪神才木を「潰していく」　先輩にも容赦なし…育成2位右腕の闘争心

育成2位で入団した最速153キロを誇る才木海翔

　リーグ連覇と日本一を達成したオリックスに、“気合と根性”を武器に成り上がりを狙うルーキーが加わった。30日、大阪市内のホテルで行われた新人入団会見。育成2位の才木海翔投手（大経大）は同期入団やロッテのライバル、阪神の同姓らを「潰していく」と闘志を燃やし、早期の支配下登録を誓った。

　最速153キロを誇る右腕。大阪・豊中出身で座右の銘は「気合と根性」だ。会見では中学時代から親交のあるロッテ・藤原、広島・小園との対戦を熱望し「逆にどこまで飛ぶのかやってみたい。僕の球の質で、あいつのスイングやったら、どこまで飛ぶのかやってみたい」と、堂々と言い切った。

　プロを本気で目指すようになったのは大学3年秋。リーグ戦で防御率0.74をマークし最優秀防御率を獲得した。旧友2人と同じドラフト1位指名を目指し、一時は就職活動を行うことなく自身と向き合った。“プロか無職”の覚悟を持ち、ドラフトでは支配下での指名は叶わなかったが、小園からは「お前らしく頑張れ」とエールを受けた。

　関西人気質で根っからの負けず嫌い。“才木”といえば今年復活を果たした阪神・才木浩人が有名だが「同じ名前なので勝ちたい。珍しい名前なので」と、ロックオン。育成からの“成り上がり”に向け、味方や同級生であっても容赦はしない。

　名前が同じ同期入団の育成3位・入山海斗、ロッテ・藤原、阪神・才木に向け「まずは海斗を潰して、藤原を潰して、才木さんを潰して。才木と言ったら僕と思われるように頑張りたい。大阪人なので、こういところあるんで（笑）」と、ユーモアたっぷりに挑戦状を叩きつけた。

　大学時代には先発、中継ぎを経験しており、どのポジションでもこなすつもりだ。「自分的にはどこでもいい。投げられる自信はあるので。任せられたところをしっかり投げ切るのが仕事。どこでもいいです」とキッパリ。

　日本一の投手陣を誇るオリックス。闘争心むき出しの育成右腕はどこまで通用するのか。ルーキーイヤーの来季は早期の支配下登録、そして1軍の舞台を奪いに行く。

（橋本健吾 / Kengo Hashimoto）