GMも「結果出なかったらどうするんだ?」 西武・今井が驚きの背番号変更に込めた決意
異例の変更を自覚「自分の希望で数が増えるのはあまりないので…」
異例の背番号変更だ。西武の今井達也投手は1日、所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円減の年俸4500万円(金額は推定)でサイン。さらに同日、背番号をプロ入り後6年間付けてきた「11」から、自身の希望で「48」に変更すると発表した。「48」は今季限りで15年間の現役生活に終止符を打った左腕投手・武隈祥太氏(現球団スタッフ)が付けていたナンバーだ。
今井が渡辺久信GM、飯田光男球団本部長に背番号変更を申し出た際には、「本当にいいのか? (後になって)やっぱり11番がいいとか言うのはやめてくれよ」と念を押されたという。「若い数字へ替わるのはよくあるパターンですが、自分の希望で数が増えるというのはあまりないので、驚かれたのだと思いますが、自分の気持ちは揺るぎませんでした」と今井は話す。
11月23日に本拠地ベルーナドームで行われたファン感謝イベント。今井は武隈氏自身から、引退セレモニーで花束を渡す役割を任され、号泣しながら全うした。「武隈さんとは昨季オフに自主トレを一緒にやらせていただきました。ただ一人、僕に『おまえ、こうやって投げろ』と技術的なことを言ってくださる先輩でした。尊敬しています。背番号のことは(ファン感謝イベントの)前から考えていましたが、他にも付き合いの深い選手がいる中で、花束を渡す役をやらせていただいて決心しました」と明かす。