小学生の神経鍛える“140キロ直球トレ” お金の無駄でも…元プロが勧めるワケ

「子どもをただ立たせてください。立っているだけでいい」

 そこで保護者に推奨するのが、140キロ直球トレーニングだ。「バッティングセンターで140キロのボールを打つところに、子どもをただ立たせてあげてください。当たらないところに立っているだけでいい」。速さに目を慣らすだけで変わってくる。さらに危険ではないことを前提に「テニスラケットを持たせて、当てる練習をさせるのもいい。速度を感じながら、どうしたら当たるかというのを覚えるためにね」と提案した。

「神経の話をするのは小学生のゴールデンエージといわれる10歳から12歳あたりですよね。地道な作業はやればやるほど、後に効いてくる。皮膚も目も耳も神経。その五感というのを使えるか使えないかですから」。異なる大きさのボールを、右でも左でも投げたり蹴ったり……やり方はいろいろある。

「何をテーマにやるっていったら怪我をしないこと、怪我をさせないこと。正しいことを教えること、一生懸命やるために心がめげないように教えてあげること。ほれ、やらんか、ボケ、カスでは無理ですから」と南牟礼氏はいう。プロ野球を経験したからこそ、柔道整復師の資格を持っているからこそできるわかりやすい説明。これからも少年たちに指導する機会があれば、役に立ちたいと考えている。

(山口真司 / Shinji Yamaguchi)

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