CY賞左腕やマー君のライバルが“助っ人”に? 来日可能性ありのメジャー大物投手
大谷翔平、前田健太と仲良しのハンセル・ロブレスもFAとなっている
12月に入り、ここから各球団の新助っ人との契約も加速していきそうだ。メジャーでの圧倒的な実績を引っさげた大物がいれば、今季活躍した巨人のアダム・ウォーカー外野手のように、メジャー未経験ながら“ジャパニーズ・ドリーム”を狙う選手まで様々。ここでは、今オフに日本に新天地を求める可能性もゼロではない大物投手を紹介する。
○ルーク・バード(32歳・中継ぎ)
2012年ドラフト1巡目追補(全体42位)でツインズ入りし、2018年にエンゼルスでメジャーデビューと遅咲きの救援右腕。2019年には32試合に登板して3勝3敗1ホールド、防御率4.78の成績を残したが、今季はレイズとヤンキースで9試合の登板にとどまり、現在FAとなっている。持ち味はメジャーでもトップクラスの速球の回転数で、打者にボールの下を振らせる。兄はロッキーズで守護神を務めているダニエル・バード。
○ハンセル・ロブレス(32歳・抑え)
かつて、エンゼルスで守護神を務めた右腕。エンゼルス時代には大谷翔平、ツインズ時代には前田健太と親しくするなど、日本大好きという一面もよく知られている。実績も抜群で、2019年は71試合に登板して5勝1敗、23セーブ2ホールド、防御率2.48と活躍した。今季はレッドソックスで26試合に登板したが、1勝3敗、防御率5.84と苦しんだ。7月には解雇され、ドジャースにマイナー契約で移籍。その後FAとなっている。まだまだメジャーでも需要はありそうだが、日本からのオファーがあればひょっとするかもしれない?
○アーロン・サンチェス(30歳・先発)
2016年にア・リーグの最優秀防御率に輝いたが、いわゆる“一発屋”といった成績に落ち着いている。この年は30試合に先発して15勝2敗、防御率3.00で、ヤンキースの田中将大(防御率3.07)らに競り勝ってタイトルを獲得した。しかし、その後の6年間でわずか14勝にとどまっている。今季はナショナルズとツインズで15試合に登板して3勝4敗、防御率6.60。最速160キロの速球を持ちながら、三振を奪うのではなく打たせて取る投球スタイルだ。
○ダラス・カイケル(34歳・先発)
何を隠そう、2015年のサイ・ヤング賞に輝いた名投手だ。左腕から針の穴を通すようなコントロールでシンカーを操り、ゴロの山を量産する投球スタイルで一時代を築いた。元々、球速で勝負するタイプではないが、今季は140キロに届かない速球がメジャーの強打者の餌食になり、14試合で2勝9敗、防御率9.20と無残な成績に終わった。オフにはFAとなったが、ヤクルトの石川雅規のような投球を披露できれば、日本で復活する可能性があるかもしれない。
(Full-Count編集部)