巨人新助っ人ビーディは成功できる? 豪速球が魅力も…克服すべき“課題”アリ

巨人と来季の契約合意に達したタイラー・ビーディ【写真:Getty Images】
巨人と来季の契約合意に達したタイラー・ビーディ【写真:Getty Images】

2014年にドラフト1巡目で指名された実績の持ち主

 巨人は5日、タイラー・ビーディ投手と来季の選手契約を結ぶことについて合意したと発表した。身長188センチ、体重97キロの29歳で、今季からパイレーツでプレーしていたの右腕は日本で活躍できるのか。データから紐解いていく。

 ビーディは高校時代の2011年にMLBドラフト1巡目(全体21位)でブルージェイズから指名を受けるも、名門バンダービルト大に進学。2014年にジャイアンツからドラフト1巡目(全体14位)で指名を受け入団した。2018年にメジャーデビューし2試合に登板。翌2019年には22試合に先発し5勝10敗、防御率5.08の成績を残した。

 2020年は3月にトミー・ジョン手術を受けたため全休。2021年に復帰を果たすも1試合登板に終わった。今季はジャイアンツで6試合に登板も防御率4.66と結果を残せず、5月に事実上の戦力外となる「DFA」となった。その後パイレーツと契約し、25試合登板で2勝5敗、防御率5.23だった。

 MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」によると、平均は96マイル(約154.5キロ)の力強い直球に比べ、平均88マイル(約141.6キロ)のスライダー、平均85マイル(約136.8キロ)のチェンジアップ、平均79マイル(約127.1キロ)のカーブを操る本格派右腕だ。

 メジャー通算4年間での奪三振率は7.84で、メジャー平均の6.7よりは少し高い。一方で制球力は課題で、2.0を切ると優秀と言われる与四球率は4.0となっており、決して良いとは言えない数字となっている。

 巨人はルビー・デラロサやCC・メルセデスなどの助っ人が保留者名簿から外れ、今季から続いて在籍する投手が現状ゼロとなっている。5年ぶりのBクラスに沈んだチームの立て直しへ、本格派右腕の活躍に期待が集まる。

(Full-Count編集部)

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