中日は“お金がない”から最下位やむなし? 10年前から14億円減…低年俸と直結する低迷

中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】
中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】

日本ハムは年俸総額が前年比23.5%減、オリは48%増だった

 2022年のプロ野球はオリックス、ヤクルトがともにリーグ連覇を果たし、両軍が激突した日本シリーズではオリックスが昨年のリベンジを果たした。では、チーム成績は各球団が投じた“人件費”とリンクしていたのだろうか。日本プロ野球選手会が公式ホームページで公開している各球団の支配下選手の合計年俸と今季成績を検証してみた。

 まずはパ・リーグから。最下位の日本ハムは合計年俸17億1835万円で、両リーグを通じて最も低かった。昨年オフは西川ら3選手をノンテンダーに。前年比-23.5%とコストカットにはつながったが、結果には反映されなかった。リーグ5位のロッテが18億7690万円で次に低かった。

 連覇を果たしたオリックス選手の合計年俸はリーグ4番目の23億1410万円だが、昨年は16億1028万円で最下位。今季は48%も増えていた。そうした勢いが成績に結びついたのかもしれない。

 2位に終わったソフトバンクは42億120万円で両リーグ通じてトップ。平均年俸7002万円の球団が、同3922万円のオリックスに優勝をさらわれる形になった。39億2272万円で2位の楽天(平均6035万円)は2年ぶりBクラスに沈んだ。

燕の24億2970万円は球団最高値、中日は2012年から約13.7億円減

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