年俸240万円から“超飛び級”を叶えた覚醒の一日 守護神すら現実的な爆発的成長
今季は育成スタートで年俸240万円→契約更改では約7倍の1700万円でサイン
育成から支配下、そして来季は守護神へ――。オリックスの宇田川優希投手が6日、大阪・舞洲の球団施設で契約交渉に臨み、年俸450万円から1250万円増の1700万円で更改した(金額は推定)。昨季2軍でわずか1試合の登板に終わった右腕が、プロで自信を得た“1日”を振り返った。
怒涛の1年を過ごした。昨季は2軍でわずか1試合の登板だったが、今季は7月に支配下契約を勝ち取ると、レギュラーシーズンでは19試合に登板し2勝1敗、3ホールド、防御率0.81の好成績。日本シリーズでは4試合に登板し5回2/3を無失点に抑えて日本一に貢献した。
年俸240万円の育成スタートから1軍のセットアッパーまで上り詰めた2022年シーズンを「自分でも想像できない1年だった」と振り返る。3軍からスタートし、2軍で登板を重ね、念願の1軍舞台に辿り着いた。自身が挙げるターニングポイントは、プロ初登板となった8月3日の西武戦(ベルーナドーム)だった。
8回に3番手としてマウンドに上がると、山川を140キロのフォークで空振り三振に。中村を153キロ、オグレディを155キロの直球で凡打に仕留めて無失点に抑えた。試合こそ1-3で敗れ、敗戦処理として役割だったが「一流の打者と対戦して真っすぐ、フォークと力の投球が通用した。これでやっていけると思った」と、手応えを掴んだ。