現状維持1.1億円も…球団に謝罪 DeNA伊藤光「まさか毎年怪我をするとは…」
現状維持の1億1000万円で更改…来季へ「離脱さえしなければ、やれる自信」
DeNA・伊藤光捕手が9日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億1000万円(金額は推定)でサインした。来季が4年契約の最終年となる。
交渉の冒頭、伊藤は球団の萩原龍大チーム統括本部部長らに対し「3年前に期待していただいて、これだけの契約をしていただいて、まさか毎年怪我で離脱することになるとは想像もしていませんでした。本当に申し訳ありません」と謝罪したという。
今季は4月7日に左足の張りで出場選手登録を抹消され、その後新型コロナウイルスにも感染して、1軍復帰は6月21日までずれ込んだ。40試合に出場し打率.277、0本塁打8打点。DeNAではこのオフ、チーム最多の74試合でスタメンマスクを被った嶺井博希捕手がソフトバンクへFA移籍した。32試合の戸柱恭孝捕手、25試合の伊藤、12試合の山本祐大捕手らでポジションを争うことになる。「離脱さえしなければ、やれる自信はある。怪我をしないことですね」と決意を新たにした。
一方、球団側からは「暴れ馬をありがとう」との表現で、制球難の外国人投手や若手をリードすることが多かった点を労われ、マウンドに駆け寄って間を取るタイミングを称賛されたと言う。来年プロ16年目を迎え34歳になるベテランの真骨頂は、そのあたりにある。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)