エンゼルス加入組“負の歴史”が終了? 新加入の剛腕が「抑え候補」になる理由
2年総額18億円で加入したエステベス…ブルペン強化に自信
大谷翔平投手の所属するエンゼルスの補強攻勢が激しい。2014年以来9シーズンぶりのプレーオフ進出を目指し、能力の高い選手を続々と獲得している。チームのアキレス腱だったブルペンを補う存在として期待されるのが、今季はロッキーズで62試合に登板したカルロス・エステベス投手だ。米メディアも本人も、エンゼルス入りでさらに成績を伸ばせると確信している。
これまでのエンゼルスといえば、大物FAを獲得しても在籍期間は低迷し、チームを出てから成績を上げるという負の流れが定番だった。今季、カージナルスで通算700本塁打を達成して引退したアルバート・プホルス内野手などが典型だ。
ところが今オフ、2年総額1350万ドル(約18億4500万円)という契約でエンゼルス入りした。エステベスは、エンゼルスでさらに成績を伸ばせると確信している。MLB公式サイトは「抑えのチャンスがあると指摘。「エンゼルスに加入できるのは楽しみだ」という本人の発言を紹介している。
というのも、今季プレーしていたロッキーズの本拠地は、メジャー屈指の打者優位の球場として知られる。標高約1600メートルの高地にあるため気圧が低く、打球への空気抵抗が少ないのだ。さらにエステベスはロッキーズ時代には、本拠地ではスライダーを大きく変化させるのが難しかったことを明かし「スライダーが良くなるだろう。標高が海面に近いところで投げられるから、三振をより多く奪える」と成績上昇の“根拠”も示している。
2年連続で60試合以上に登板したエステベスは「自分はこの街を気に入っているよ。家族が(アナハイムに)2年前に行ったんだけど、とても気に入ったようだった。いい契約をもらったからそこに向かうんだ」とアナハイムの住環境も気に入っている様子。地の利を得て、エンゼルスを救えるか。
(Full-Count編集部)