故障がち30歳に…8年221億円契約 メッツ大盤振る舞いに警鐘「いいアイデアではない」
メッツがニモと8年約221億2500万円で再契約と報じられた
メッツがブランドン・ニモ外野手と8年総額1億6200万ドル(約221億2500万円)で合意したと、米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じた。米メディア「ヤフースポーツ」はこの再契約の長所と短所を分析。年齢や故障がちである点をリスクにあげている。
長所としては、出塁率がいいことだ。2018年以降、ニモの.388を上回るキャリア出塁率を記録しているのは、マイク・トラウト、フアン・ソト、フレディ・フリーマン、ブライス・ハーパー、アーロン・ジャッジだけ。コンタクトがよく、四球をよく選ぶことができて死球を引き出すのもうまい。さらに需要の多い中堅のポジションで抜群の守備力とあり「このような高額契約を得たことも不思議ではない」とした。
一方で短所も多い。7年間のキャリアの中で、シーズンに100試合以上出場したのは2回だけ(コロナ禍で短縮シーズンだった2020年をのぞく)。何度も故障者リストに入っており、首と指の怪我に加えて2017年には肺にも問題があった。来年の開幕時は30歳。「怪我が多い選手で30代で活躍する選手はあまりいないが、この契約では活躍が期待されている」と同メディアは述べている。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によれば、今回の契約は、長さと金額の両面で予想を大きく上回ったという。同サイトが予想していたのは5年1億1000万ドル(約150億2000万円)だったが、今回の契約は3年と5200万ドル(約71億円)も加わったものになり、ニモの37歳シーズンまでカバーすることになった。
ニューヨーク放送局「SNY」も「彼への関心は高かったものの、この契約は予測を上回る年数と金額だった」と驚きを隠せない。「ニモに8年間も与えたのはいいアイデアだったのか? そうではないのは明らかだ。少なくともこれはメッツの孤立した考えだ。しかしこのオフシーズンは、あるGMが『醜い』と表現し、他の幹部は『気持ちが悪い』と述べるほどの熱狂的なFAシーズンをもたらした」と表現した。様々なリスクが指摘される大型契約はどのような結果をもたらすのだろうか。
(Full-Count編集部)