「怒ると叱る」はどう違う? 日本一の監督が実践、効果増す“フォロー”の仕方

中学野球日本一の監督が実践する「怒ると叱る」と使い分け方
中学野球日本一の監督が実践する「怒ると叱る」と使い分け方

全国大会優勝の上一色中・西尾監督に少年野球の保護者や指導者が悩み相談

 怒ると叱るは違う。今夏に全国制覇を果たした東京・上一色中の西尾弘幸監督は、かつての「怒る指導」から「叱る指導」に方針転換している。6日に開催された野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントでは、選手のモチベーションを下げない叱り方を解説した。

 イベントには、少年野球の子どもを育てる保護者やチームの指導者たちが参加。今年で指導歴34年となる西尾監督に対し、質問をぶつける場も設けられた。悩みのひとつとしてあがったのが、子どもの成長を助ける接し方。時には厳しく指摘することも必要なだけに「選手のモチベーションを下げない怒り方を教えてください」との声が寄せられた。

 西尾監督は、自身の経験から怒ると叱るの違いを説明。意識の方針転換が選手の士気を高め、今夏に開催された全日本少年軟式野球大会の優勝につながったと話した。

「過去には選手たちを怒っていました。ただ、今は怒らずに叱っています。怒るのは感情をぶつけているだけで、選手には響きません。叱るのは相手のことを思って教えるのが大前提になります」

繰り返し指摘するのは逆効果…叱った後のフォローが大切

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