日本ハム・伊藤大海が「夢」を持った日 子どもたちに伝えた“思い続ける力”の重要性
日本ハム・伊藤は西武・平井と「ミズノキッズ・ボールパーク」に参加した
日本ハム・伊藤大海投手と西武・平井克典投手は、今月3日に大阪市で行われたイベント「ミズノキッズ・ボールパーク」に参加した。野球未経験者を含む約80人の幼稚園児や小学1、2年生と保護者が2選手との交流を楽しんだ。
ボール遊びを目的とした同イベントでは「思いやり」がテーマに掲げられ、技術指導よりもまずは「楽しむこと」が優先された。置きティーとプラスチックバットを使って行われたゲームでは、打者全員が得点できるルールが採用された。守備側のチームは打球を拾って二塁後方にいる選手のもとに集まり、大きな声で「アウト!」と宣告する。
それまでに打者が通過できたベースの数によって得点が決まる仕組みだ。三振はカウントされず、何度でも打ち直しができる。フォームもおおむね自由。子どもたちは一生懸命に走り、大きな声を上げてゲームに熱中していた。
今季、北海道の子どもたちを札幌ドームの主催試合に招待する社会貢献活動にも取り組んだ伊藤は、小学校低学年時に初めてプロ野球選手と会ったことがきっかけで「夢」ができたことを明かした。地元の北海道・鹿部町で行われた、同郷の盛田幸妃氏(大洋、横浜、近鉄)による野球教室を通して「プロ野球選手になりたいという気持ちが強くなった」と語る。それからは「野球のことを考えなかった日がない」という。
自身の体験を振り返り、夢を叶えるには「思い続ける力であったり、誰にも負けたくない(という気持ち)であったり」を持つことが大切と口にした。同じ夢を持つ人よりも「1分でも2分でも多く野球のことを考えていた」ことも成長できた要因だと強調した。
写真撮影では集合写真だけでなく、参加者と2選手による“個別撮影”も行われた。「何かを伝えられたかは分からないけど、感じてはもらえたと思います」と伊藤。柔らかいボールをプレゼントされた子どもたちの背中を見送っていた。
(喜岡桜 / Sakura Kioka)
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