オコエを待つ運命は? 2年で2度戦力外、1軍出場なしで引退も…ドラ1の”移籍”で明暗
日本ハムへ移籍の大田泰示、杉浦稔大が成功例
もちろん、成功例もある。2008年に巨人が1位指名した大田泰示外野手は、2016年までの8年間でシーズン最高は4本塁打。打撃に確実性が乏しく、定位置を得るには至らなかった。2016年オフ、日本ハムへの移籍で運命は一変する。
2017年には118試合で打率.258、15本塁打。外野の定位置をつかむと4年連続で2桁本塁打を記録した。高い身体能力を生かした外野守備にも定評があり、2020年にはゴールデングラブ賞を獲得。巨人では持て余していた潜在能力を存分に発揮した。2021年オフには日本ハムからも放出されたものの、今季はDeNAで62試合に出場し打率.278を残した。
もう1人、日本ハムへの移籍で活路を開いたドラ1が杉浦稔大投手だ。2013年のドラフト会議で指名されヤクルト入りしたものの、2016年に17試合で3勝2敗を残したのが目立つ程度。2017年は5試合登板に終わり、右肩痛に苦しんでいた2018年のシーズン途中に日本ハムへのトレードを通告された。
2020年に主に先発で7勝5敗。2021年にはリリーフに転向し、56試合で3勝3敗28セーブの成績を残した。新庄剛志監督が就任した今季は再び先発もこなしながら3勝6敗の成績を残した。
今回、現役ドラフトで移籍する12選手のうち、ドラフト1位の看板を持っているのはオコエだけだ。8年目の移籍は、どのような結果を生むだろうか。
(Full-Count編集部)