選手生命の危機から2年で億万長者に 自由契約→222億円大型契約…元ドラ1の逆転人生
カルロス・ロドンはヤンキースと約222億5000万円で契約合意した
ジャイアンツからFAとなっていたカルロス・ロドン投手は15日(日本時間16日)、ヤンキースと6年1億6200万ドル(約222億5000万円)で契約合意した。米紙「ニューヨーク・ポスト」の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏らが伝えている。2014年ドラフト全体3位という大きな期待を背負いながら、一時は怪我で選手生命の危機に陥っていた。どん底からの“大出世”を米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が紹介している。
2014年ドラフト1巡目(全体3位)でホワイトソックスに指名され、翌2015年にはメジャーで26試合に登板して9勝6敗、防御率3.75とエリートコースを歩んできた。しかし、2017年の大半を上腕二頭筋の炎症により欠場すると、同年9月に肩関節を手術した影響で、翌2018年のシーズンデビューは6月まで遅れた。さらに、2018年のシーズン序盤で肘に異常があると診断され、2019年はトミー・ジョン手術を受けたのを最後に離脱し、2020年の登板はシーズン終盤の4試合のみだった。
結局、2020年オフにノンテンダーとなり、記事では「残念ながら、ここまでのロドンのキャリアは怪我の連続だった」としている。このオフ終盤に、幸運にも300万ドル(約4億1800万円)でホワイトソックスと再契約を結んだが、リック・ハーンGMは「当時かなりの批判を浴びた」という。しかし、結果的には「GMが関わった中では最高の契約の1つ」となった。
2021年は球宴に初選出される活躍で、132回2/3を投げて13勝5敗、防御率2.37をマーク。サイ・ヤング賞投票では5位に入った。昨オフにはFAでジャイアンツと2年4400万ドル(約60億4000万円)の契約を結んだが、今季も31試合に登板して14勝8敗、防御率2.88の好成績を残したため、契約破棄権を行使していた。ノンテンダーからわずか2年で掴んだ大型契約。前代未聞の大出世にはアメリカンドリームが詰まっている。
(Full-Count編集部)