清原和博から「おい、ちょっと来い」 ド緊張でベンチ裏へ…嬉しかったまさかの贈り物
ベンチ裏に呼び出され貰ったベルト、擦り切れるまで使い続け「また用意しとくな」
突然の呼び出しに緊張しつつも、まさかのプレゼントに大興奮。まだ1軍半だった自分が少し認められた気持ちになった。
「清原さんはメジャーの道具をたくさん持っていた。当時は日本人で使っている人がいなくて、それを見せてもらうのが嬉しかった。『それどこのやつですか?』『めちゃカッコいいですね』と興奮していたのを覚えてくれていたんだと。そういった会話をするのが本当に楽しかった」
大先輩から譲り受けたベルトは、すぐさま試合で使用した。外野でのダイビングキャッチ、一塁へのヘッドスライディング。本来なら“家宝”にするはずだったベルトは擦り切れるまで使い続けた。その姿をみた清原はどこか嬉しそうに「おう、また用意しとくな」と、再び声をかけてくれたという。
がむしゃらにプレーを続けた結果、2008年には142試合に出場し打率.278をマークし、ゴールデングラブ賞も獲得。レギュラーに定着した、この年に清原は現役を引退した。
「技術的な話しとかは僕が聞けるレベルじゃなかった。一言、一言が全て緊張しましたけど、一緒にプレーできたことは本当に嬉しかったし、感謝しています」