清原和博から「おい、ちょっと来い」 ド緊張でベンチ裏へ…嬉しかったまさかの贈り物
田口壮との自主トレで授かった金言「守備はアートだよ」
2011年には175安打を放ち最多安打のタイトルを獲得、守備では4年連続ゴールデングラブ賞とパ・リーグを代表する外野手に成長した。清原と共に感謝するのは2006年オフから合同自主トレを行っていた田口壮(現オリックス1軍外野守備・走塁コーチ)だ。
イチローと共にブルーウェーブの“最強外野陣”を担ったレジェンドからは「基本はもちろん、大事だけど自分で作り上げることも必要。守備はアートだよ」と、金言を授かった。当時、メジャーリーグで活躍していた大先輩と共に過ごした日々は「常に気をかけてくださった。守備に対する意識は大きく変わったし、タイトルを取れるきっかけにもなった」と感謝する。
走攻守でチームを引っ張る存在になると2012年の3月には「東日本大震災復興支援ベースボールマッチ」の台湾戦で初の日本代表に選出された。「1年、1年があっという間に終わっていったが成長できている実感はありました」。名実共に一流プレーヤーの仲間入りを果たした。
5年連続ゴールデングラブ賞、首位打者、最多安打を目指した2012年シーズンだったが、野球人生を左右する大怪我を経験することになる。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)