1年で退団のつもりが… 助っ人右腕を“翻意”させた「予想以上」の日本野球

ヤクルトからDバックスに移籍したスコット・マクガフ【写真:荒川祐史】
ヤクルトからDバックスに移籍したスコット・マクガフ【写真:荒川祐史】

マクガフは燕を退団しDバックスと2年契約で合意した

 4年間過ごしたヤクルトを今季限りで退団し、ダイヤモンドバックスと2年契約で合意したスコット・マクガフ投手が、来日当初は1年での退団を考えていたことを明かした。米紙「ピッツバーグ・トリビューンレビュー」のインタビューに応じ、日本の野球についてなど語った。

 2019年に来日し、5年ぶりに米復帰を果たす。来日当初を「最初に日本に行ったとき、まず考えていたのは1年向こうでプレーしてメジャーへ戻るための勢いを付けられればというのがあった」と振り返る。

 しかし日本でプレーすることで「日本のことをすごく気に入って、本当に最高の場所だと気付いたんだ。残りのキャリアを向こうで過ごすことも検討した。野球の質が予想以上だった。ファンが素晴らしかった。スワローズは僕のことを大切にしてくれた。全ての経験がアメージングだった」と“翻意”。「そして少し年齢も重ねて今こっちに戻って来て、少し賢くなったし投手としてのレベル上がったと感じている」とメジャーの舞台で再び輝くことを見据えた。

 2021年から守護神に君臨し、同年は31セーブで日本シリーズの胴上げ投手に。今季もリーグ2位の38セーブをあげるなどリーグ連覇に大きく貢献した。来日4年間で通算236試合に登板し80セーブ、59ホールド、防御率2.94の成績を残した。

 2021年はコロナ禍による影響を受けたが、今年はシーズン中ずっと妻ローレンさん、愛娘ダコタちゃんと過ごすことができたという。家族も日本を気に入っていた様子で「東京で素晴らしい時間を過ごした。みんな日本を存分に経験することができた。娘は野球がどういうものなのか、そして父親がどんな仕事をしているのか理解し始めているよ。友人、そして同僚たちと共に、素晴らしい時間を過ごした」と4年間の日本生活に感謝の思いを述べていた。

(Full-Count編集部)

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