千賀滉大は“レジェンド級” 米解説者が絶賛…メジャーで活躍できる4つの要素
千賀のフォームは「打者にとってとても打ちにくい」
ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使してメッツ入りした千賀滉大投手は19日(日本時間20日)、本拠地シティ・フィールドで入団会見を行った。MLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」では早速、日本人右腕について特集。フォームはダルビッシュ有投手のようで、決め球のフォークについては、通算254勝を挙げた米殿堂入り右腕のジャック・モリスのようだと評されている。
番組では千賀の投球フォーム映像などを見ながら、メジャー通算1064登板を果たしたダン・プリーサック氏と通算105本塁打を放ったアレックス・アビラ氏が解説した。プリーサック氏は「ローテーションの3、4番手を務めるだろう」とし、投球フォームに関しては「スモール・ダルビッシュ。シンプルだ」と説明。“お化けフォーク”と評される伝家の宝刀についても「ジャック・モリスは本物のフォークボールを持っていた。両者はともに(打者に)逃げながら落ちるフォークを持っている」と、米殿堂入りした右腕の変化になぞらえた。
プリーサック氏はさらに「マウンドで落ち着いている」と評価。「100マイル(約160.9キロ)は投げないが、メッツのローテーションで完璧に配置されている。ローテーションの前に投げる2人が豪速球を投げるからだ。センガにとって完璧な移籍先だ」と、マックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーの存在が大きいとも指摘している。また、“地の利”も強調。「シティ・フィールドは投手有利な球場だ。日本人投手はメジャーでフォークを多投するが、この球場では速球も頼ることができる。スライダーやフォークも相乗効果で生きてくる」と述べている。
フォームについてはアビラ氏が打者目線でさらに深掘り。「足を高く上げるフォームが、打者にとってとても打ちにくい。このフォームでフォークを投げられると、タイミングが狂う。私は、ユウ・ダルビッシュと対戦した時に同じような問題に直面した。センガも同じことができるだろう」と説明した。
理想的なローテーションでフォークは伝説の右腕クラス。さらに球場は投手有利で投球フォームも打者には厄介。メッツでの活躍の条件はそろっているようだ。
(Full-Count編集部)