怒らない指導で「勝手に上手くなる」 部員増、全国V達成…小中学校指揮官の共通点

多賀少年野球クラブの辻正人監督(左)と上一色中野球部の西尾弘幸監督【写真:編集部、伊藤賢汰】
多賀少年野球クラブの辻正人監督(左)と上一色中野球部の西尾弘幸監督【写真:編集部、伊藤賢汰】

多賀少年野球クラブ・辻正人監督 世界大会出場がターニングポイント

 小学生と中学生、指導する選手の年代は違っても、日本一を達成した指揮官には共通点があった。全国大会で3度の優勝を誇る滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督と今夏に全国制覇を成し遂げた東京・上一色中の西尾弘幸監督が19日、オンラインイベントで対談。指導方針を大きく変えたターニングポイントを明かした。

 辻監督と西尾監督は野球育成術向上プログラム「TURNING POINT」開設1周年の記念イベントに参加した。ともに今年が指導34年目。チームを日本一に導いた共通点のある2人は、怒る指導をやめた転機があった。

 辻監督が方針を見直すきっかけとなったのは、全国大会で3位になった2012年だった。優勝と準優勝のチームが辞退したため、繰り上げで世界大会へ出場した。開催地はヨーロッパ。練習量で勝る多賀少年野球クラブは優勝を飾ったが、辻監督には結果以上に印象に残ったことがあった。

「ヨーロッパのチームは明るく、楽しくプレーしていました。指導者や保護者、周りの大人がチームを盛り上げていました。あんな雰囲気で野球をやりたいと思って、日本に帰りました」

 当時は厳しい指導が少年野球でも当たり前だった時代。辻監督も勝つために選手を鍛え上げていた。しかし、自身のチームとは対照的なスタイルで野球を楽しむヨーロッパの選手たちを見て、考えを改めた。

「強さはそのまま残して、世界一楽しく、世界一強いチームを目指すことにしました」

上一色中・西尾弘幸監督 怒る指導をやめて念願の全国大会出場

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