緊張の根尾に「すごく気を遣ってる」　中日“最高の場面”に表れた「生きていく決意」

中日公式YouTubeで今季最も人気となった動画は「選手や首脳陣の協力で」

　中日で生まれた“今季最高の場面”は、根尾昂が「投手になった日」だった。貴重な選手の様子などを伝え続けてきた球団公式YouTubeで、堂々の人気ナンバーワンに。初めて投手組の練習に参加し、緊張した表情の背番号7に対し、先輩投手陣が見せた行動に「なんか涙が出てきますね。兄さん達、優しいですね」との声が上がった。

　一大決心での転向。バンテリンドームでの練習直前、外野で体をほぐす投手陣の中に、根尾の姿があった。その隣には、同じ甲子園優勝の経験者でドラフト1位の小笠原が寄り添ってレクチャー。投内連係の際には、柳が牽制の動きなどをアドバイスする場面も。周囲が手取り足取りで再出発を支えていた。

　球団YouTubeで今季公開された映像の中で1位の再生回数を記録。担当者は「選手や首脳陣の協力で成り立った貴重な映像でした。すでに投手として生きていく根尾選手の決意が表情に表れていた感じがしました。ブルペンで遠慮して遠目から撮影していたところ、落合ヘッドから『もっと近くで撮りなよ』と言ってもらって、あそこまで接近できました」と振り返る。

　ファンも貴重な舞台裏を目に焼き付けた様子で「投手陣すごく気を遣ってくれてるね　みんな大人ですね」「人を惹きつける何かがあります」などとコメントを寄せていた。