「サインしなければ他チームと話す」 463億円契約を“破棄”…代理人が語った真相

メッツとの契約が報じられたカルロス・コレア【写真:Getty Images】
メッツとの契約が報じられたカルロス・コレア【写真:Getty Images】

ジャイアンツと13年463億円で合意も…1週間後にメッツと12年416億円で合意

 ツインズからFAとなっていたカルロス・コレア内野手の“急転直下”に、米球界では驚きが広がっている。ジャイアンツと13年3億5000万ドル(約463億700万円)で合意し、身体検査の結果待ちだったにもかかわわず、20日(日本時間21日)になって突如メッツと12年3億1500万ドル(約416億7700万円)で合意。1週間で何が起きたのか――。辣腕代理人スコット・ボラス氏が交渉の裏側を語っている。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によると、ボラス氏は、ジャイアンツとの合意に際して「我々は、合意書を用意した。そして、サインするように時間制限を設けた。そうしたら、いくつかの質問をしなければいけないと回答が返ってきた」と説明。医師らの意見も聞こうとして決断しない球団に対し、「妥当な時間は与えたはずだ。我々は次に進まなければならない。サインしなければ、私は他のチームと話す必要がある」と伝えたという。

 ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長は「カルロス(コレア)の身体検査の結果に意見の相違があった」とコメント。慎重になっていた点については明らかにしなかったが、ボラス氏はメジャー入りする前の古傷が懸念されたと示唆。「メジャーで8年もプレーした選手だ。彼のカルテには、大昔の怪我が含まれている。全てのチームは精査する権利がある。大事なことは、我々はジャイアンツにメディカル・レポートを期限内に提出したことだ」と語った。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、コレアはマイナー時代の2014年に脚の故障を経験。ただ、2015年のメジャーデビュー後に膝から下の箇所で負傷者リスト(IL)入りしたことはないという。メッツとの合意もまだ正式契約に至っていない状況だが、“横取り”した状況なだけに「契約をジャイアンツと同じように破棄することは難しいかもしれない」と見られている。

(Full-Count編集部)

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