ロッテ、野手の補強ゼロで大丈夫? スタメンに“穴”…狙い目となる新助っ人候補
ロッテの穴は右翼、一塁…フィットするのはポランコ、マルテ、キブレハン
年の瀬を迎え、各球団は来季の構想を徐々に固めつつある。そんな中、ロッテは野手の新戦力をいまだに発表していない。長年にわたって打線を支えたレオネス・マーティンとブランドン・レアードを自由契約にしたが、補強は現役ドラフトでオリックスから大下誠一郎を獲得したのみ。ここでは他球団を退団した助っ人から、ロッテにフィットしそうな選手たちを紹介する。
投手では、ここまでに巨人を退団していたCC・メルセデスとルイス・カスティーヨと2人の新助っ人との契約合意を発表している。一方で、野手はマーティンとレアードの穴埋めをしておらず、ここまま開幕を迎えれば日本人選手だけのラインナップになる。クリーンアップは、大砲候補として期待される安田尚憲や山口航輝らが務めることになりそうだが未知数感も否めず、助っ人も補強しておきたいところだろう。
投手ではメルセデスを獲得しており、野手でも他球団を退団した助っ人を狙っている可能性も。メジャーリーグから日本行きを噂されていた選手たちや、今オフに他球団を退団した助っ人たちの多くが新天地と契約し始めている。一方で、いまだにフリーとなっている選手でフィットしそうなのが、グレゴリー・ポランコ(前巨人)、ジェフリー・マルテ(前阪神)、パトリック・キブレハン(前ヤクルト)の3選手だ。
補強ポイントとなってくるのは主にマーティンが務めていた右翼、レアードが務めていた指名打者、レギュラーが定まらなかった一塁だ。今季、巨人でプレーしたポランコの主戦場は右翼。守備では大きなマイナス指標を叩き出したが、メジャー通算96本塁打の打撃が売りだ。今季は138試合に出場して打率.241、24本塁打、58打点、OPS.718と本領発揮とまではいかなかったが、日本に慣れた2年目に爆発する可能性もある。右翼と指名打者でうまく使い分ければ、うってつけの存在だ。
阪神で4年間にわたってプレーしたマルテは、一塁の穴を埋めてくれるだろう。NPBでは通算295試合に出場して打率.266、39本塁打、145打点、OPS.799と打撃成績は悪くない。今季は右足のコンディショニング不良で33試合の出場にとどまったが、怪我さえ癒えれば打棒が復活しそうだ。セ・リーグと違い、右足に不安を抱えながらでも、指名打者として起用する手もある。キブレハンも外野守備に不安があり、ヤクルトではレギュラー定着とはいかず。未知数な部分は大きいが、その反面、大当たりの可能性も秘めている。