衝撃の神宮スタンド弾から1年… “大物”プロの息子も、NPBジュニア大会に揃う逸材たち

強打で2021年の大会を制した中日ドラゴンズジュニア【写真:川村虎大】
強打で2021年の大会を制した中日ドラゴンズジュニア【写真:川村虎大】

近藤健介や佐藤輝明らプロ野球選手の“登竜門”から少年野球の“見本”へ

 27日から「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2022」(神宮・横浜)が開催される。昨年は小久保颯弥くんの衝撃グランドスラムなどもあり、ドラゴンズジュニアが優勝を果たした。今年も多くの逸材が出てくる予感が漂う。

 今年で18回目となる大会は「プロ野球選手への夢」だけではなく「少年野球の見本」へというステージに向かっている。過去の大会からソフトバンクの近藤健介外野手や阪神の佐藤輝明内野手も巣立っていったが、近年ではリエントリー制度の導入や女子選手の活躍もあり、注目度も増している。

 昨年は中日ドラゴンズジュニアが優勝を果たし、神宮球場は小さな竜戦士たちが歓喜した。過去、ドラゴンズジュニアには根尾昂投手、石川昂弥内野手、高橋宏斗投手が在籍。中日は2018年から3年連続で“Jr.出身”を1位指名していることが話題になった。今年は元中日左腕の山北茂利氏が監督に就任。連覇を目指していく。

 昨年、巨人ジュニアでは濱嶋葵さんが史上初の女子選手として注目されたが、今年も倍率17倍の競争を勝ち抜いた俊足外野手の関根百花さんが選ばれた。ロッテジュニアには、将来、医者とプロ野球選手の“二刀流”を夢見る北村絵菜さんという逸材もいる。野球だけでなく、勉強にも余念のない右投左打の巧打者で、完璧な打撃フォームから男子に負けない大きな放物線を描く。

 最近ではプロ野球選手の息子たちも活躍している。過去にはヤクルト・石川雅規投手の長男がスワローズジュニアを経験。今夏、東海大高輪台(東東京)の3年生として神宮のマウンドで活躍した。今年はホークスジュニアに巨人・松田宣浩内野手の長男、ベイスターズジュニアには元中日、侍ジャパンコーチの井端弘和氏の長男も“参戦”する予定だ。

 より多くの選手の出場を目指すため、例年同様、リエントリー制度(一度交代しても出場可能)も採用。今年は観客席への入場制限はなく(コロナウイルスの感染対策のため、大声、鳴り物、飛び跳ね、肩組みなどの集団での動きを伴う応援は不可)、有望な子どもたちの野球を直接、見に行くことも可能だ。また、大会の模様は「NPB公式YouTubeチャンネル」でライブ配信される予定となっている。

(Full-Count編集部)

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