難病克服の“忍者”に世代の世界一左腕も セ・リーグ「ドラ1以外」の即戦力候補
亜大の“忍者”こと中日6位の田中幹也は国指定の難病から復活
事前に9球団が公表した異例のドラフトから3か月が経とうとしている。ドラフト1位に注目が集まるが、2位以下の選手でも即戦力候補は多い。セ・リーグでは、東京六大学の3冠王など逸材ぞろい。ここでは、セ各球団の「ドラ1以外」の即戦力候補をピックアップする。
○ヤクルト:澤井廉外野手
中京大から3位で入団した強打の外野手。中京大中京高時代は通算31本塁打、大学でも愛知大学リーグ通算10本塁打を誇る。村上宗隆内野手とクリーンアップを担うことができる逸材だ。
○DeNA:林琢真内野手
大学日本代表にも選ばれた俊足好打の内野手。3位で入団した。50メートル5秒7を誇る足が持ち味だ。二塁には牧秀悟、遊撃には中日からトレードで京田陽太が在籍するが、激戦の内野のレギュラー争いに食い込みたい。
○阪神:富田蓮投手
三菱自動車岡崎からドラフト6位で入団した技巧派左腕。ドラフト当日はU-23日本代表の一員としてW杯の最中だった。W杯では4試合で防御率0.44と圧倒し最優秀投手とベストナインに輝き、世界一に貢献した。最速は147キロと決して速くないが、多彩な変化球と緩急が武器。現役ドラフトで技巧派左腕の大竹耕太郎がソフトバンクから加入するが、負けじとローテーションに食い込みたい。
○巨人:萩尾匡也外野手
3拍子揃った慶大のスターが2位で入団。4年時には大学日本代表にも選出され、秋の東京六大学リーグでは、打率.400、4本塁打、17打点で3冠王を獲得している。新たに加入するオコエ瑠偉、古巣復帰の長野久義らとのレギュラー争いに期待したい。
○広島:益田武尚投手
最速153キロを誇る本格派右腕。東京ガスからドラフト3位で入団した。直球だけでなく、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム、スプリットなど多彩な変化球を武器に開幕ローテーション入りも夢ではない。
○中日:田中幹也内野手
大病を乗り越えた亜大の“忍者”が6位で入団。身長は166センチと小柄ながら、4年春には東都リーグ記録の1試合6盗塁を決めるなど、50メートル5秒9の俊足が持ち味。3年夏には国指定の難病「潰瘍性大腸炎」になったが見事復活した。
(Full-Count編集部)