ドラ1はすでに7人“引退”、近藤健介ら下位に大物多数 明暗分かれる2011年ドラフト組
楽天6位の島内は一昨年に打点王、昨年は最多安打のタイトルを手にした
今オフのFA市場で注目されたのが近藤健介外野手の去就。11年在籍した日本ハムからFA宣言し、ソフトバンクに移籍した。契約条件は7年総額50億円とも言われており、3月のWBC出場も見込まれている。ドラフト4位指名から“大出世”と言えるだろう。ここでは2011年ドラフト組の現在地を紹介する。
この年の日本ハムは大成功。1位の菅野智之(翌年巨人に1位指名)には拒否されたが、2位で松本剛、3位で石川慎吾(現巨人)、7位で上沢直之を指名した。松本は昨季打率.347で首位打者に輝き、上沢は2桁勝利を2度マークするなど通算61勝。ローテの軸として活躍を続ける。
近藤の他に4位指名選手が活躍しているのも特徴だ。ロッテ・益田直也は通算182セーブをマーク。DeNA・桑原将志は強力打線のリードオフマンを担う。楽天・岡島豪郎は持ち前の打撃センスを発揮。巨人・高木京介は育成から再起を期す。他にも下位指名では楽天6位の島内宏明が2021年に打点王、昨年は161安打で最多安打のタイトルを獲得している。
一方、1位指名選手でNPBの現役から離れているのは7選手。現役は中日・高橋周平、広島・野村祐輔、オリックス・安達了一、ソフトバンク・武田翔太の4人になった。2位では広島・菊池涼介、3位ではロッテ・鈴木大地(現楽天)が健在ぶりを示している。
高卒入団なら30歳、大卒ならベテランの域といえる34歳シーズンとなる2023年。新天地でプレーする近藤ら2011年ドラフト組はどんなプレーを見せてくれるだろうか。
(Full-Count編集部)