日ハム名物実況が卒業「感謝しかない」 “ゴーンヌ”継続を宣言「スタイル変えずに」

スポーツ専門チャンネル「GAORA」でスポーツアンカーを務める近藤祐司さん【写真:石川加奈子】
スポーツ専門チャンネル「GAORA」でスポーツアンカーを務める近藤祐司さん【写真:石川加奈子】

決め台詞“イッツゴーンヌ”はお馴染みに「最初は違和感があったと思いますが」

 スポーツアンカーの近藤祐司さんが、スポーツ専門チャンネル「GAORA」の日本ハム主催試合の実況を卒業することが決まった。2015年から同職を務め、決め台詞「イッツゴーンヌ(It’s gone)」など“英語実況”でお馴染みだった。近藤さんはFull-Count編集部の取材に応じ、「8年間の経験は感謝しかありません。これからイッツゴーンヌなどUGKスタイルは変えずにいきたいと思っています」と語った。

 1997年からスポーツアンカーを務め、2004年から野球実況をスタートさせた。高校時代まで過ごした米国で培った語学力を生かし、本塁打を「イッツゴーンヌ」、3者凡退を「ワン、ツー、スリー」などと大リーグの現地中継のように実況。多くのファンのハートを掴んだ。「ファンの方も最初は違和感はあったと思いますが、最後は応援してくれていた」。一部スポーツサイトがファン投票を実施した「好きな実況ランキング」では2020、2021年と2年連続で1位に。この快挙は誇りだ。

 一番の思い出は二刀流・大谷翔平(現エンゼルス)が躍動して日本一に輝いた2016年だ。最大11.5ゲーム差をひっくり返して逆転V。「当時は実況2年目で、あれよ、あれよと逆転V。大谷選手の実況は今もさせてもらっていますが、彼は打撃練習から衝撃的。トラウト選手、プホルス選手より飛ばすんですもの。まだ荒削りなところもあった若手の時から成長を見させてもらった」と感謝。続けて「新庄監督の1年目もやはり印象深いです。(日本ハム戦以外の試合実況も含めて)年間250試合を話させていただく中で、たくさんのことを勉強させてもらいました」と振り返った。

 今後もメジャーリーグ、他競技などでスポーツアンカーを務めていく。「私の目標は日本社会全体を良くしていくことです。新庄監督の2年目も楽しみにしています。全力で応援していきます」。日本ハム実況席からは離れるが、“ゴーンヌおじさん”の熱いハートを変わらない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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