助っ人は2軍が主戦場、主力が相次いで離脱も… 新戦力が次々活躍した鷹の打撃陣
栗原、上林が離脱も…穴を埋める若手が現れる
外野陣は、栗原陵矢外野手と上林誠知外野手が早々に離脱。この状況でチャンスをつかんだのが、大卒3年目の柳町達外野手だった。4月中旬以降スタメンに定着し、新型コロナウイルスによる離脱もありながら自己最多となる107試合に出場。一時は打率リーグ3位につけるなど打撃面で大きく成長し、最終的には打率.277を記録した。
キャプテンに就任した主砲・柳田悠岐外野手は、開幕から本来の打力を発揮できずにいた。しかし夏頃から徐々に調子を取り戻すと、シーズン最終盤からポストシーズンにかけては4試合連続本塁打を放つ大活躍。最終的には打率.275、リーグ3位の24本塁打の成績を残し、3年連続のベストナインに輝いた。
ルーキーの活躍も見られた。特に印象的だったのは、ドラフト4位の野村勇内野手だ。8月21日の日本ハム戦で1試合2発を記録するなど、計10本塁打。同2位の正木智也外野手も同24日に初本塁打&初打点を記録。同28日の試合では、4打数4安打の固め打ちを見せた。
一方で、助っ人たちは低調に終わった。新加入のフレディ・ガルビス内野手は開幕戦で逆転満塁弾を放つ鮮烈デビューを飾るも、その後は結果を残せず2軍が主戦場となった。アルフレド・デスパイネ外野手、ジュリスベル・グラシアル内野手も打率はまずまずの数字を残したが、打点、本塁打数は伸び悩んだ。
2022年は、2軍から昇格した選手をすぐにスタメンで使うという藤本博史新監督の方針のもと、次々に新戦力が活躍。課題だった野手の世代交代は、着実に進んでいると言えるだろう。一方で、柳田、今宮らベテランもまだまだ健在。今季の激しいスタメン争いに注目したい。
(「パ・リーグインサイト」波多野瞭平)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)