古巣中日に「ヤバいなと思ってもらえるように」 DeNA移籍の京田が漂わせる緊迫感
母校・日大のグラウンドで自主トレ公開「自信のある守備でアピール」
今オフにトレードで中日からDeNAに移籍した京田陽太内野手が13日、千葉県習志野市の母校・日大の野球部グラウンドで自主トレを公開した。ショートの位置で約1時間ノックを受け、ティー打撃、室内練習場でのマシン打撃などを精力的にこなした。
中日時代から、思い出深い母校のグラウンドを自主トレの練習場として借りている京田。昨季は2軍暮らしが長く、プロ入り後ワーストの43試合出場にとどまった。プロ7年目、4月に29歳となるシーズンに新天地に移ったとあって、今年は「勝負の年なので休んでいる暇はない」と緊迫感を漂わせている。昨年12月以降、大晦日と元旦を含めてほぼ毎日、ここで休まず練習しているそうで、「そう言えば、親知らずを抜いた日は休みました」と言う程度だ。
古巣の中日には当然、特別な思いがある。2月25日には中日のキャンプ地の沖縄・北谷でオープン戦が予定されており、早くも「まず北谷での試合で、今年の京田はヤバいな、と思ってもらえるような活躍をしたい」と意気込んでいる。シーズンでは、DeNAの選手がホームランを放った時に行う“デスターシャ”ポーズを「中日のベンチに向かってやりたいですね」と語った。
若手の森敬斗内野手、ベテランの大和内野手らと遊撃のポジションを争う。「まずは自信のある守備でしっかりアピールしたい。僕の一番のアピールポイントで、守れなくなったら終わりだと思っています。ショートにこだわってやっていきたいですが、チームから求められれば、(他のポジションも)準備したい」と並々ならぬ熱意を漂わせた。
「DeNAの皆さんに、京田を獲ってよかったと思ってもらいたいですし、中日の皆さんにも、DeNAに行ってよかったな、と思っていただき恩返しができるように、頑張りたい」。意地でも存在を示さないわけにはいかないシーズンが始まる。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)