先人の2選手は「インパクトなかった」 藤浪晋太郎がア軍で覆す“日本のイメージ”

アスレチックス時代の藪恵壹氏(左)と中島宏之【写真:Getty Images】
アスレチックス時代の藪恵壹氏(左)と中島宏之【写真:Getty Images】

「高校時代、オオタニのライバル」と地元紙 藤浪は先発ローテの一角入りへ

 阪神からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた藤浪晋太郎投手が、アスレチックスと1年契約を結ぶことで合意した。先発ローテーションの一角として期待されている。昨季ア・リーグ西地区最下位に沈んだチームでは過去、日本人選手もプレー。地元紙「マーキュリーニュース」も回顧している。

 同紙は藤浪を「高校時代、ショウヘイ・オオタニのライバルと言われたほどの才能」と表現。近年は制球力に苦しみ、必死にきっかけを探し続けてきたが「28歳の昨シーズン、107回1/3を投げて防御率2.77、奪三振115、与四球36という好成績を残し、やや復活した」と言及した。米スポーツ局ESPNのジェフ・パッサン記者は「ローテーションに加わる見込み」という。

 藤浪は日本のプロ野球から直接アスレチックスに入団した3人目の選手となった。過去2選手について同紙は「どちらもアスレチックスに大きなインパクトを与えることはなかった」と回想する。1人目が藤浪にとっては阪神の先輩に当たる藪恵壹投手。2005年に海外FA権を行使してアスレチックスに入団し、中継ぎとして40試合に登板。4勝0敗、防御率4.50に終わり、同年のオフに自由契約となった。

 2人目は中島宏之内野手。西武から海外FA権で海を渡ったが、メジャーリーグでプレーすることはできず。同紙は「アスレチックスのAAAチーム、サクラメント(リバーキャッツ。現在はジャイアンツ傘下)で2シーズンを過ごし、102試合に出場して打率.268、OPS.667を記録している」とマイナー時代のプレーを振り返っている。2015年からはオリックスに入団し、NPBに復帰することになった。現在は巨人に在籍している。

 大きな輝きを放つことができなかった先輩たち。藤浪は“3人目の正直”としてアスレチックスファンを唸らせることができるか、注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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