村上宗隆が“豹変”する瞬間を目撃 グラウンドで鳥肌が立った「現役最後の日」

ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】
ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】

球界を代表する打者に成長した村上の凄さ「どんどんバージョンアップしていく」

 坂口氏は、2019年からは怪我もあり1軍での出場機会を減らしたが、その間に村上は球界を代表する打者に成長していく。野球への探求心もさることながら「良くも悪くも芯を持っている子。反抗じゃなくて、若くして自分の意見を言えるのは素晴らしい。会話のキャッチボールができるし、変わらない芯の強さを持っている」と、内面にも驚かされることばかりだった。

 高卒4年目の2021年には初の本塁打王(39本)を獲得。他球団からマークが厳しくなる中でも、結果を残し成長する姿を見続けてきた。

「打つだろうなと思っていたが、3割を打つまでが早かった。真っすぐを打てないと言われていたのに、克服するのはめちゃくちゃ早かった。長く課題が付きまとう人は多く見てきましたが、村上は次の年には修正する。どんどんバージョンアップしていく選手はそういない」

 そして現役引退を決めた2022年。坂口氏は生涯忘れることのない、歴史的な1日を目の当たりにする。

自身の引退試合で放った日本人最多を更新する56号「本当に鳥肌が立った」

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