村上宗隆が“豹変”する瞬間を目撃 グラウンドで鳥肌が立った「現役最後の日」

自身の引退試合で放った日本人最多を更新する56号「本当に鳥肌が立った」

 引退試合となった10月3日のDeNA戦(神宮)。村上はシーズン最終戦の最終打席で王貞治氏を抜き去り、日本人選手シーズン最多となる56号を放った。坂口氏もこの場面の目撃者となった。

「僕の引退試合の記事が小さくなった。前日までに打っておけよと(笑)。それは冗談ですが、本当に鳥肌が立った。あの瞬間に立ち会えたことは幸せでした。ロッカーでは車の話をしたり、可愛げのある少年で人懐っこい。でも、グラウンドに立てば人が変わる。ホント、凄い子ですよ」

 史上最年少で3冠王を手にし、今年行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンの4番としても期待がかかる。

「ここまで人の想像を超える成績を残してきたので、この先どんな打者になっていくか楽しみでしかたない。短い期間でしたが、同じユニホームを着てプレーできたことは僕にとっても素晴らしい経験になった。今後も陰ながら応援していきたい」

 2023年。ユニホームを脱いだ坂口氏は1月上旬から、自らの調整でなく“サポート役”として自主トレを行い汗を流している。連日、打撃投手を務め、ノックバットを片手に後輩たちの今シーズンの活躍を願っている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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