「僕の野球人生ですので」 何言われても自分貫く京田陽太…“悪癖”残した新打法
「横浜は家賃が名古屋の倍くらい」と苦笑、妻の実家から自主トレに
中日時代は1年目からレギュラーを張り、年間出場試合数が110試合を割ったことがなかった男が、昨年はわずか43試合の出場に終わった。打率は.172(128打数22安打)と低迷し、意地でもこのままでは終われないだろう。「京田はこの程度かと思われたら嫌。チームでの立ち位置というものもあると思うので、しっかり結果を残して、みんなに認めてもらうことも勝負だと思う」と移籍1年目に懸けている。
一方で、「お世話になったドラゴンズ関係者の皆様にも、トレードされてよかったなと思ってもらえるように、恩返しの意味を込めて頑張りたい」とも付け加えた。
勝負の年と自覚しているだけに、例年に比べて仕上がりが早い。「いつもですと今くらいの時期から状態を上げていくのですが、もうだいぶ体は仕上がっていますので。2月1日にしっかり100%で動けるようにと思っています」と張り切る。
新居はいまだ決まらず、「家賃が名古屋と横浜では全く違う。倍くらいかかりますよ」と苦笑したが、妻の実家を拠点に、毎日この母校の施設に通い、黙々と調整を進めている。人間には一生のうちに何度か、覚悟を決めることによって、驚くほどの力を発揮することがある。今の京田からは、そんな雰囲気がぷんぷん漂っている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)