大型契約の陰で…去就決まらぬ男たち 元MVP候補と136億円男に「もう一度チャンスを」
シモンズは昨季カブスで34試合、アップトンはマリナーズで17試合出場に終わった
今オフ活況だったFA市場もほぼ終息。ヤンキースと再契約したアーロン・ジャッジらビッグネームの大型契約が目立ったが、新天地が決まっていない選手もいる。MLB公式サイトは「もう一度チャンスをあげたい選手」を複数ピックアップ。元エンゼルスのアンドレルトン・シモンズ内野手やジャスティン・アップトン外野手にも言及している。
遊撃手部門でゴールドグラブ賞を4度受賞したシモンズは、エンゼルスで2016年から2020年までプレー。158試合に出場した2017年には「ベースボール・リファレンス」のWARでチームトップだったとし、「かつてMVP候補に挙がったこともある」と記事は解説する。2022年はカブスで34試合出場にとどまったものの「守備力はほとんど落ちていない。守備シフトの規制が設けられることでさらに重要度が増すかもしれない」と主張。さらに「シモンズが遊撃のポジションで打球をすくいあげてくれれば、どのチームだって今より安心できる」とも述べている。
アップトンは通算1754安打、325本塁打を誇るスラッガー。2017年途中にエンゼルスにトレード加入し、オフに5年総額1億600万ドル(約135億5600万円)で契約を交わすも、2019年からは怪我などの影響で成績が下降し、今季はマリナーズで17試合出場に終わった。記事は「エンゼルス入りした時はまだ29歳。しかし数々の怪我でトラウトとのワンツーパンチは実現せず、昨年もやられっぱなしに見えた」と指摘する。
とはいえ、2005年ドラフト全体1位指名のエリートで、長く活躍した実績を評価。「超がつくほど才能ある選手だった。彼にはもうひと花咲かせる力が残っていると思いたい。彼が去ってしまう心の準備はできていない」と表現している。かつてのスター選手は新天地を得られるだろうか。
(Full-Count編集部)