「なぜ交渉した?」 コレア代理人が怒り心頭…メッツ破談の舞台裏「理解しがたい」
代理人ボラス「なぜ交渉するんだ?」「メッツは理解しがたい」
金満メッツに敏腕代理人が怒り心頭だ。ツインズと6年総額2億ドル(約257億円)で再契約したカルロス・コレア内野手の代理人を務めるスコット・ボラスが契約合意から破談となったメッツについて、「なぜ交渉したんだ?」と不快感を示した。地元放送局SNYが伝えている。
コレアは昨年12月にジャイアンツと13年3億5000万ドル(約450億円)で合意したものの、身体検査で2014年に骨折した右足首に懸念が判明して破談となった。直後にメッツと12年3億1500万ドル(約405億円)で合意したものの、こちらも身体検査をクリアできなかった。ボラス氏が不信感を示したのは、メッツの身体検査方法。ジャイアンツと同じ医師ロバート・アンダーソン氏に依頼したという。ボラス氏は「メッツは理解しがたい」として、舞台裏でのイライラをぶちまけている。
「私はメッツに全ての情報を渡した。そしてメッツに4人の医師と話すようにセッティングもした。メッツはジャイアンツの疑問を理解していた。にもかかわらず、ジャイアンツと同じ医者を呼んだ。新しい情報は出てこなかった。同じ医者を信用するなら、なぜ契約交渉したんだ?」
「ジャイアンツとは状況が違う。なぜならジャイアンツは(交渉前に)診断結果を知らなかった。でも、メッツは知っていた。すでに知っているのに、なぜ交渉するんだ?」
ボラス氏によると、身体検査を受けてメッツ側は当初合意していた12年契約の見直しを迫った。新たに提示したのは6年1億5750万ドル(約202億円)と12年契約を2当分にしたもので、残り1億5750万ドルを球団オプションに。ただし、球団オプションの契約を得るには毎年コレアが身体検査を受けることを条件にしたという。「全ての要求を通すことは無理だ」とボラス氏。最終的にツインズとの再契約につながったという。
交渉は最後まで何が起こるか分からない。コレアのような超大型契約ならなおさらだ。今オフはヤンキースと再契約したアーロン・ジャッジら大型契約ラッシュで大いに盛り上がったが、交渉の難しさを感じさせる舞台裏と言えそうだ。
(Full-Count編集部)