効率求める大学生に足りぬ「生きるか死ぬか」の執念 目標達成に必要な“苦労”

「下積みに目を向けられる選手になってほしい」

 部が掲げる目標は全国大会で勝てるチーム作り。個々の力を上げていくことも必要だが「勝つための苦労をしたがらない。楽をして勝ちたがる部分もまだあります」と、指揮官は言う。

 過去にはウオーミングアップなしでいきなりキャッチボールを行ったり、専用のグラウンドを使用できるのにジムで筋力トレーニングを行ったりする部員もいた。100人を超える部員の中には、プロや社会人野球を目指す選手もいれば、体力強化を目的にする選手など様々だ。

「どんな練習もつらくて、しんどい。そこを乗り越えるからこそ勝ちを喜べる。スポーツマンとして輝いてほしいが、それまでの下積みに目を向けられる選手になってほしい」

 日を追うごとに成長は感じ取っている。就任3年目を向かえる今季は悲願のリーグ優勝を目指していく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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