防御率2.83なのに…1年で4度も戦力外 不遇すぎる新助っ人、“魔球”で狙う一発逆転
コットンは昨季、25試合で防御率2.83と結果を残したが
オリックスは24日、新外国人としてジャレル・コットン投手を獲得したと発表した。メジャー通算82試合に登板し、先発ローテーションも中継ぎも経験している実力派の31歳右腕だ。しかし、2022年は1年間で4度もDFA(事実上の戦力外)になるなど、不遇の1年を送った。“魔球”と呼んでも過言ではない強烈なチェンジアップを武器に、日本でのブレークを狙う。
2011年に米ドラフト28巡目(全体852位)でメッツに指名されたが入団せず、2012年に同20巡目(全体626位)でドジャースに指名されてプロ入り。2016年にはフューチャーズゲーム(マイナー有望株の球宴)で勝利投手になるなど、順調にキャリアを重ねた。2016年8月にアスレチックスにトレード移籍し、9月にはメジャー初登板を飾った
2017年は先発ローテーションにも入ったが、24試合に先発して9勝10敗、防御率5.58と振るわず、2018年はトミー・ジョン手術を受けて全休。その後はカブス、レンジャーズと渡り歩き、2022年はツインズで開幕を迎えた。救援として25試合に登板し2勝2敗2ホールド、防御率2.83と結果を残したが、他の選手のメジャー昇格のあおりを受ける形で4度もDFAされる屈辱を味わった。
速球は150キロ前後と、現代の助っ人としては速いほうではないが、メジャーの一流選手でもめったにお目にかかれないような落差のチェンジアップで三振を奪う。コントロールはややアバウトだが、昨季は30試合で20四球と破綻しているわけではなく、適度な荒れ球で打者には厄介になるだろう。1年で4度の戦力外を味わった苦労人が、ジャパニーズドリームをつかめるのか注目だ。