元助っ人の“新天地探し”が苦境に…有力候補が「撤退」報道、首位打者からの大転落
DeNAでプレーしたユリ・グリエルは首位打者から1年で大転落
元DeNAで、昨季までアストロズでプレーしたユリ・グリエル内野手の新天地探しが、さらに混迷を極めそうだ。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「マーリンズがグリエルの獲得から手を引く」という記事を掲載、新天地候補の1つがなくなりそうな状況を伝えている。2021年には首位打者に輝いたスラッガーも、昨季は自己ワースト級の成績にあえいでいた。
記事はマイアミ・ヘラルド紙のクレイグ・ミッシュ記者の報道を引用し「マーリンズはユリ・グリエル獲得のための努力を弱めた。『積極的に獲得を狙う動きはやめている』と報じている」と伝えている。
マーリンズは1月になって、ツインズから昨季のア・リーグ首位打者ルイス・アラエスをトレードで獲得。さらに「2人目のハイレベルなコンタクトヒッター獲得に向け、準備していた」という。それがここにきて「180度の方針転換」を図ったというのだ。
グリエルは昨季打率.242。60試合制のシーズンだった2020年を除けば、自己ワーストの打率だった。ア・リーグの首位打者を獲得した2021年の.319から大きくダウンした。一方で記事は、グリエルが昨季記録したキャリア最悪の三振率12.5%は、それでもリーグ平均より10%優れていると伝えている。
この報道を受け、米メディア「CBSスポーツ」は、グリエルの昨季を「キャリア最低のシーズンを送っており、38歳にしてリーグ平均を上回る打者としての日は終わった可能性はあるが、三振率は2016年にメジャーにやって来てから球界でも屈指の低さだ」と総括。衰えは見られるものの、まだ価値は残っていると指摘する。
また「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「グリエルにはヒューストンとミネソタに後押ししてくれる存在がいる」として、アストロズ残留かツインズへの移籍を予想。スラッガーは今季、どこのユニホームを着ることになるだろうか。
(Full-Count編集部)