4億円超ダウンの“大寒波”も…今オフ更改の明暗 侍の中心選手は破格契約
マー君こと田中将大の4億2500万円ダウンには米国のメディアも反応
プロ野球は2月1日のキャンプインを目前にしており、各球団が契約更改をすでに終えている。今オフも大幅な昇給、逆に大減俸とさまざまな“明暗”が生まれた。ここでは大きな“変動”を受ける選手をチェックしてみたい。(金額はすべて推定)
ダウン額で言えば最大となるのが楽天の田中将大投手だ。1月7日に年俸4億7500万円でサイン。昨季の9億円からは実に4億2500万円のダウンだ。昨季は25試合に登板して9勝12敗、防御率3.31。5月中旬までは白星が先行していたが、6月にかけて6連敗を喫した。米国でもこのニュースは伝えられ、古巣ヤンキースのファンからも「ピンストライプを着た彼が恋しい」などと復帰を望む声が上がった。
また日本ハムの宮西尚生投手は、2億円減の年俸5000万円でサイン。昨季は24試合の登板に終わり、1年目から続けていた50試合以上登板が14年で止まった。9月には左肘のクリーニング手術を受け、復活へ向け動き出している。歴代最多の通算380ホールドを記録しており、史上初の400ホールドも視界に入る。
巨人の菅野智之投手も、1億円ダウンの年俸5億円で更改。23試合で10勝7敗、防御率3.12という成績だった。
プロの世界は信賞必罰。成績を大きく伸ばした若手には大幅アップも目立つ。シーズン56本塁打、史上最年少の打撃3冠王と話題を独占したヤクルトの村上宗隆内野手は3億8000万円増の年俸6億円で更改。3年契約を結び、その後のポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦という約束も取り付けた。NPBでの残る時間で、どこまで年俸は上がるだろうか。
オリックスの山本由伸投手は、2億8000万円増の年俸6億5000万円で更改。これは球団史上最高額となる。昨季は26試合に登板し15勝5敗、205奪三振、防御率1.68。最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、勝率第1位とタイトルを総なめにし、2年連続の投手4冠に輝いた。こちらも将来的なメジャー移籍願望を明らかにしており、日本での残る時間に注目が集まる。
(Full-Count編集部)